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2008年3月5日(水曜日)

負けて勝ちをとる

カテゴリー: - 陰謀王子 @ 21時57分35秒

 
数年前に、ヤゾーさんと、
こんなメールのやり取りをしたことがあった。
 

yazoo「僕なんかも、負けて実を取るということが多かったですね」
 
     〜中略〜
 
inboo「日本の戦後なんて、
    まさに負けて実をとった象徴ですよね。
    『わざと負けた』と考えなければ、
    つじつまが合わないぐらいの繁栄と平和を、
    今日まで日本は享受してきました」

 
そんなやり取りから数年後、こんな書物が出版された。
 

  戦争に勝ってはいけない本当の理由 ―白旗原理主義あるいは「負けるが勝ち」の構造―
     シモン・ツァバル 著, 藤井 留美 訳

http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AB%E5%8B%9D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1-%E7%99%BD%E6%97%97%E5%8E%9F%E7%90%86%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%84%E3%81%AF%E3%80%8C%E8%B2%A0%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%8C%E5%8B%9D%E3%81%A1%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0-%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%90%E3%83%AB/dp/4901784188
 
『負けて勝ちをとる』という戦術は、
非常に高度な『奥義・秘技』でもあるため、
これまで表舞台で語られることは少なかった。
 
「とうとう、こういう情報が表に出てくる時代になったんだな〜」と、
陰謀王子も『時が満ちる』のを実感したものである(^o^)
 
日本の戦後の復興と繁栄は、
これまでの人類史にないほどの出来事だった。
 
仮に、あの戦争に日本が勝利していたとしたら、どうなっていただろう?
 
ここまでの繁栄と平和は、あり得なかったのではないか?
 
欧米列強を相手に、たとえ一時の覇権をおさめたとしても、
それを維持するだけの決定的なヴィジョンというのが、
当時の大日本帝国には備わっていなかった。
 
だからこそ、日本は敗戦すべくして敗戦したのだ。
 
多くの血が流れ、尊い犠牲の上に、戦後の繁栄と平和は築かれた。
 
負けを噛みしめることによって、
戦後日本人は謙虚さと勤勉さを取り戻し、
ひそかな誇りを胸に抱いて、
復興のために一丸となって邁進していったのだ。
 
物事には、プラスとマイナスの両面がある。
 
プラスばかりを追って、
勝とう勝とうと遮二無二なると、
大事なことを見落として、
知らないうちにマイナスに飲み込まれてしまう。
 
それが先の敗戦だった。
 
現実世界というのは、奇跡的なバランスの上に成り立っている。
 
それを力尽くで動かそうとしても、
バランスを失って崩れたり暴走するのが関の山だ。
 
世界を少しでもよくしたいのなら、さまざまなバランスに配慮しつつ、
よりより位置にプラスを、
より目立たない部分にマイナスを配置していくのが望ましい。
 
そのためには、
あえて負けるという選択肢を選ぶ勇気も、時として必要である。
 
これがわかれば、いまの日本という国も、
そんなに捨てたものじゃないと気づくだろう。
 


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